ディバラの復活弾! 1-0で首位ナポリを猛追!
前半はボール支配こそ互角だったものの、シュート数はユベントス「1」に対し、ラツィオは「4」とホームアドバンテージを生かした展開で後半もスタートする。
やや押され気味の展開にしびれを切らしたマッシミリアーノ・アッレグリは57分、この試合RWBに入ったステファン・リヒトシュタイナーを下げ、WGドウグラス・コスタを投入。戦況打開を試みる。
DFアンドレア・バルザーリをRSBにスライドさせ、コスタをRWGに配置する3-5-2から4-3-3にシステム変更で勝利を狙いに行く。
なかなか前線にボールを運べないユベントスだったが66分、中盤でボールを受けたFWパウロ・ディバラがドリブルを開始。久しぶりにPA内に侵入し、左足を振り抜くがDFにブロックされる。
得点を奪いたいユベントスは72分、マンジュキッチを下げSBアレックス・サンドロを投入。相次ぐ前線の選手たちの負傷時にみられたLWGにこの試合も配置させ、疲れが出始めたラツィオから、得点を奪いに行く姿勢をみせる。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)トッテナム・ホットスパー戦に向け、セリエA最強の攻撃陣を抑えたユベントス守備陣こそ褒め称えたいが、煮え切らない攻撃に終始し、大一番に向け不安が募る展開となっていた。
その暗雲を吹き飛ばしたのはユベントスの「宝石」だった。
アディショナルタイムに突入した92分。アレックス・サンドロのシュートがブロックされ、空高く上がったボールをDFダニエレ・ルガーニがダイレクトでディバラへ。ワントラップで相手DFをかわすとPA内に侵入する。
相手に抑えられながらも、倒れ込みながらループシュートを放つ。このシュートがネットに吸い込まれ待望の先制点を奪い取る。この得点でお役御免となった背番号「10」は94分、DFジョルジョ・キエッリーニと交代。試合は終了した。
ユベントスはかねてより、負ける試合を引き分けに持ち込み、引き分けにする試合を勝利に持ち込む強さが伝統的にあった。その伝統を改めて思い起こさせる試合内容であり、理想的なチーム状態でウェンブリー・スタジアムに向かえることだろう。
著者:Juventus Journal 編集部 山口 努
コメント
よく勝った。内容はイマイチだったけど勝つことが重要。ディバラ素晴しいゴール。トットナム戦も頼みます。
得点シーンの股抜きと、倒されながら軸足が使えない中での左足のゴール。マジでたまげた。
本当に、CL優勝のために絶対に欠かせない選手だ……。