コラム:氷山の一角 シリーズ2
【2004年11月25日】
2004年11月28日の日曜日に行われる予定のインテル対ユベントスを担当する審判について、ジャンチット・ファッケッティ(同年1月からインテルの会長に就任。2006年9月逝去)がイタリア審判委員の審判決定役パオロ・ベルガモに質問。
ファッケッティ(以下:F)「ところで、日曜日はどうなった?」
ベルガモ(以下:B)「まあ聞いてくれよ。日曜日については、我々は国際審判のグループにするよ。何故なら、我々はリスクは負いたくないからね。だから4人、4人全員が試合を吹く」
F「で、どのように起用するつもりだい…」
B「(ピエルルイジ)コッリーナ…。とにかく全員が国際審判だよ、ジャンチット…。コッリーナがいて、(ジャンルカ)パパレスタがいて、(パオロ)ベルティーニがいて、(パスクアーレ)ロドモンティがいる」
「こうすれば、少なくとも議論は起きない。若い者たちへの模範のためにも我々は避けた。だから全員が国際審判だ。例え(マッテオ)トレフォリーニが上手くやっていたとしてもね…」
F「どうして? 今はファーストクラスじゃないのかい?」
B「いや、彼のポストには現時点で(ロベルト)ロセッティが入っている。彼は若く、国際舞台でも上手くやっていて期待を受けているからね」
F「ベルティーニと我々は少しだけ問題があった」
Diritto di criticaB「誰だって?」
F「ベルティーニと。少しだけ問題があった。去年のトリノと、その他2、3試合で……。ベルティーニとは問題を抱えていたんだ」
B「まあ、もしそのような不運なことがあったとすれば、私はそれについて話す。もしもの時はその方が良い。君に伝えておかないとね。OK?」
F「分からないが……。それを君に言いたかったんだ」
B「君は良いことした。君は良いことした。君は良いことした(興奮気味に)」
F「我々が抱えていたいくつかの問題は、ユーベ対インテルだね……」
B「私が記憶していたのは、ペルージャだ」
F「ペルージャも世間を騒がせた。去年のトリノでのユーベともだ。そこでもあった…」
B「その時は何があったんだい?」
F「彼らのオフサイドのゴールがあった。GKは外に出ていたし、後ろに一人選手がいたのを見ていなかったね」
B「まあ、それについてはアシスタントだよ、ジャンチット」
このイタリアダービーは最終的にロドモンティが主審を務め、2−2で終えている。