勝ち点「1」獲得でグループ2位を死守
グループ突破確定は運命の最終節へ
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第5節バルセロナ戦がアリアンツ・スタジアムで行われ、0-0に終わった。
DFジョルジョ・キエッリーニが筋肉系のトラブルで急遽欠場したユベントスは3-4-2-1のシステムで挑む。かたやバルセロナも大黒柱のFWリオネル・メッシを温存させて試合は始まる。
開始3分、この試合RWBに配置されたファン・クアドラードとパス交換したWGドウグラス(D)・コスタがPAに侵入し、ファーストシュートを放つがGKの正面。理想的な試合の入り方をみせる。
バルセロナも直後の攻撃でシュートを放つなど、グループステージ首位通過を目指し、互いに譲らない姿勢をみせる。その後は、ポゼッションサッカーの代名詞でもあるバルセロナが優位に試合は進む。
ユベントスはほぼ初となるシステムで挑んだ弊害か、多くのミスでピンチを招く。メッシを欠くバルセロナも同様にパスミスからFWパウロ・ディバラがシュートを放つなど互角の展開で試合は進む。
ところが22分、試合をほぼ優勢に進めていたバルセロナがFKを獲得。距離こそあったが、流れたボールがユベントスのゴールポストを叩き、肝を冷やすシーンを作られる。
ユベントスも37分、D・コスタ、FWゴンサロ・イグアイン、ディバラが攻撃に絡みクアドラードがシュートを放つが枠を大きく外してしまう。44分、ディバラのサイドチェンジがLWBのアレックス・サンドロに渡り、ふたたび背番号「10」に渡り、シュートを放つが枠を捉えることができない。
後半もバルセロナが優位に試合は進むが、ゴール前に人数を集中させ鍵をかけるユベントスの構図は変わらず、試合は進む。しびれを切らしたバルセロナは56分、メッシを投入し戦況打開を図る。
バロンドーラー投入により、ユベントスはさらに押し込まれる展開がつづく。ボールを大きく蹴り出してしまい、攻撃の形を作れないユベントスは66分、運動量が落ちたMFミラレム・ピアニッチを下げMFロドリゴ・ベンタンクールを投入し、打開を図る。
それでも68分、バルセロナに絶体絶命な場面を作られるがパスを選択し九死に一生を得る。71分、ボールを持つ時間が長くなりはじめたクアドラードを下げ、MFクラウディオ・マルキージオを投入する。
一進一退の攻防がつづくが85分、この日推進力をみせていたD・コスタを下げMFブレーズ・マテュイディを投入し、勝ち点「1」獲得を狙いにいく。このまま終わるかと思われた92分、サンドロのパスにディバラが合わせるものの相手GKの攻守に阻まれる。
バルセロナの猛攻に絶えた試合はそのまま終了。同組スポルティングCPが3-1でオリンピアコスを下したため、ユベントスのグループ突破確定は運命の最終節によって決まることとなった。
著者/Juventus Journal 編集部 山口 努
コメント
何だか煮え切らない試合が続くなあ