10人のユーベ、苦しみながらも劇的完勝劇
ケディラ、プロキャリア初のトリプレッタを達成
セリエA第9節ウディネーゼ戦がスタディオ・フリウリで行われ、アウェイに乗り込んだユベントスが6-2で勝利した。
前節ラツィオ戦では今シーズン初の黒星を喫し、順位を3位に下げたユベントスだったがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)スポルティングCP戦では2-1の勝利を収め、勝ち点「6」で順位を2位に上げる。
リーグ戦でもふたたび上昇気流に乗りたい一戦だったが、先手を取ったのはホームのウディネーゼ。8分にDFダニエレ・ルガーニの弱いパスをカットされるとそのままゴール前まで運ばれ、DFジョルジョ・キエッリーニの奮闘も虚しく先制点を許してしまう。
よもやの失点を喫したユベントスだったが、焦らずにウディネーゼゴールに迫る。失点直後にはCL・スポルティング戦で値千金の逆転弾を記録したFWマリオ・マンジュキッチが飛び込むもゴールには至らない。
エースのFWパウロ・ディバラのシュートでCKを得ると、その好機を生かす。MFミラレム・ピアニッチの蹴った鋭いボールがオウンゴールを誘発し、ラッキーな形で試合を振り出しに戻す。
試合の主導権を握りたいが中盤でのボール回しが安定感を欠き、落ち着きを取り戻すには至らない。それでも20分、WGファン・クアドラードのクロスに前線に残っていたMFサミ・ケディラのヘディングシュートがネットを揺らし、逆転に成功。
イタリアの盟主らしい強さを誇示したいユベントスは畳み掛ける。FWゴンサロ・イグアインのシュートはポストを叩き、追加点の気配を感じさせる攻撃がつづく。
しかし26分、イグアインのパスに飛び込んだマンジュキッチがDFと交錯。PKに思われたシーンだったが、このプレーがシミュレーションと判断されイエローカードを提示される。
納得のいかないクロアチア代表FWは主審に暴言を吐いてしまい、2枚目のカードを提示。抗議が実るわけはなく退場を命じられ、ユベントスは早い時間帯で10人での試合を余儀なくされてしまう。
前線での高さと納めどころを失ったユベントスは攻撃の形を作れず、ウディネーゼの攻撃を耐える時間帯がつづく。45分と47分にクロスから絶体絶命の場面を作られるもののGKジャンルイジ・ブッフォンがビッグセーブをみせる活躍でチームを救い、波乱含みの前半を終える。
後半最初のFKをウディネーゼに与えると、DFラインの乱れを突かれ同点を許し、10人のユベントスに暗雲が垂れ込める。その不穏な空気を吹き飛ばしたのは失点の起点を作ったルガーニだった。
クアドラードの突破で得たFKを蹴るのはディバラ。背番号「10」の鋭いボールを頭で合わせ、後半開始7分で勝ち越しに成功する。この得点で落ち着きを取り戻したユベントスは59分、またしてもディバラのFKをルガーニが落とし、ケディラが合わせ試合を手中に収める4点目を叩き込む。
得点差を2点にし、安全圏に入ったユベントスは68分にディバラを下げWGドウグラス・コスタを投入。さらに79分、クアドラードを下げDFアンドレア・バルザーリを投入し、堅守速攻の戦術で逃げ切りを図る。
このまま試合終了かと思われた87分、ケディラのドリブル突破から5点目を奪取し、プロキャリア初となるトリプレッタを達成。この功績に華を添えるように90分、ピアニッチの美しいミドルシュートも決まり、6-2の圧勝劇で試合終了。
前半早々に10人での戦いを強いられながらも、自信を深める劇的完勝劇でリーグ戦の白星を取り戻した。この勝利は今後を見据えると大きなものとなりそうだ。
著者/Juventus Journal 編集部 山口 努
コメント
レベルの低い審判に呆れた
あまりにも酷すぎる
マンジュキッチの退場シーンと言い、2失点目と言い、なんの為のVARなのかという試合でした。
今のところ、ユーヴェに不利な時にしか使われてないような…
ルガーニはやってしまいましたが、1得点1アシストと気持ちの強さが見られた事はとても良かったですね。
ケディラ1試合でイグアインの得点数に並んじゃった
結果は大勝かもだけど、どうにも失点が多すぎるし、そして、どうも簡単に失点しすぎだよね、特に1失点目なんかあっさりとられちゃったし。そして、6得点もしたのにイグアインが得点できてないのも気掛かりだな。
後は、DF陣とイグアインですね(*^ω^*)