チームとして“建て直し”を図るユベントス、アタランタとの壮絶な乱打戦はドロー決着
デザインされたセットプレーで反撃
ビアンコネーリペースで始まると思われた立ち上がり46分、アタランタに一瞬の隙を突かれてしまう。
自陣でSBダニーロがパスをカットされると、ボールはDFジョルジョ・スカルヴィーニへ。
そしてさらにルックマンへとボールが通ると、そこからゴール前に走り込んだMFヨアキム・メーレへスルーパスが送られる。
咄嗟の出来事にユベントスDF陣も反応出来ず、そのまま押し込まれ失点。試合を振り出しに戻されてしまう。
出鼻を挫かれてしまったユベントスの崩壊は止まらない。
53分、右サイドをFWジェレミー・ボガに掻き回されると、そこからゴール前へクロスが送られる。
これにルックマンが頭で合わせると、ボールはそのままゴールに吸い込まれ2-3。ふたたびアタランタリードの展開へ。
ゴールが必要なビアンコネーリは61分、WGフィリップ・コスティッチに代えてFWフェデリコ・キエーザをピッチへ送り込む。
すると65分、失点に絡んでしまったダニーロが名誉挽回のチャンスを迎える。
敵陣PA前でフリーキックを獲得すると、キッカーのディ・マリアがこれを足裏で転がす。
そしてこれを背番号「6」が豪快に右足で蹴り込むと、ボールはそのままゴールネットに突き刺さり3-3。乱打戦はさらなる局面へ。
逆転を狙うビアンコネーリは74分、ディ・マリアとミリクを交代。FWモイーズ・キーンとMFファビオ・ミレッティがピッチに立つ。
さらに81分にはファジョーリに代えてWGファン・クアドラードもピッチへ。
フレッシュなジョカトーレを投入し、攻撃のギアを上げるユベントス。
しかしロカテッリやクアドラードらが惜しいシュートを放つが、なかなかゴールをこじ開けられない。
そして互いに譲らぬ展開がつづくも、その後得点が生まれることなく試合はそのまま終了。
アタランタとの壮絶な“乱打戦”は3-3で決着し、勝ち点「1」を分け合う結果となった。
ユベントス 3-3 アタランタ
▼得点者
ルックマン 4’ A:ボガ
ディ・マリア 25’(PK)
ミリク 35’ A:ファジョーリ
メーレ 46’ A:ルックマン
ルックマン 53’ A:ボガ
ダニーロ 65’ A:ディ・マリア
著者:J-JOURNAL 編集部 座間 遼祐
コメント
1失点目、2失点目は間違いなくこちらのミスだったが、それ以外はかなり良いゲームが出来ていたと思う。
前線からの守備は今季の試合で最も出来ていたし、パスの出した後のランニングして受けてのサポートするプレーもチーム全体を通してよく出来ていた。
やはりナポリ戦のような引いて守るサッカーより、今回のようなサッカーを磨いていくべきなのは間違いない。このサッカーが続いていくことを願ってる。
こちらの得点は自分たちで打開したものだったが、失点はどれもこちらのミスが絡んだものだった。特に、1失点目は今シーズン最初のシュチェスニーを思い出した。そういう意味では、個人的には勝ち点2を逃した試合だったな。
現時点で4位インテルと14ポイント差。
残りの試合数は半分。
失点数が~とかビルドアップが~とか順位表の複雑なポイント計算はどうでもいい。
CL権内に行くには単純にすべての試合でユベントスは勝ち続けるしかない。
自分たちより上位チームならなおさらこの引き分けマイナス2ポイントは痛手だろ。
のんきなこと言ってるとヴラホもキエーザもミレッティ、ブレーメル、ラビオもみんな選手狩りにあうぞ
ピッチ外で起きてることが流石にノイズどころの話じゃないから如何とも言い難い。
精神的な面でチームが崩壊しないことを祈るばかり。
2ポイントを失ったと言うべきか、それとも1ポイント取れて良かったと言うべきか・・・