「記憶に残る夜」

これから11月中旬のワールドカップ開催による中断までの一ヶ月、今シーズンの“ほとんど”が決まる。

そのため、インターナショナルマッチウィーク明けのビアンコネーリには、不穏な空気が漂っていた。

不調のユベントスが仮にボローニャ戦で苦戦を強いられることになれば、「勝負の10月」に不安を抱いてスタートすることになる。

しかし、その空気を一蹴したのは今シーズンよりチームに加わったWGフィリップ・コスティッチだった。

同胞FWドゥシャン・ヴラホヴィッチとのカウンターから左足を一閃。

ビアンコネーリを勢いづかせる先制点を叩き込んだのだ。