イタリアの至宝バッジョ氏、アメリカでのPKについて「つねに責任を果たしてきた」
2021/09/10
RevistaLibero
「新しい物語をつづり始めれば良い」
ロベルト・バッジョ氏はカルチョの歴史において色褪せることのない足跡を残し、現役引退を決めたジョカトーレだろう。
イタリアの雑誌『RevistaLibero』は9日、バッジョ氏にロングインタビューをおこなった。その模様を伊紙『TUTTO SPORT』など主要各紙が抜粋し、同日掲載している。
――1994年のアメリカワールドカップでのPKは現在でも語り草になっています。
現在の心境をお聞かせください。
「結局、あの出来事をどう捉えるかはその人自身の考え方だと思うんだ。私はあの歴史の犠牲者かもしれないが、あの歴史の囚人ではないよ」
「時間は戻らないし、消えることのない傷跡、忌まわしい記憶、いつまでも痛みは残っている。たくさんの自問自答もしたよ」
「子どもの頃からPKになれば、蹴ってきたし、GKを恐れることはなかった。あのときだって変わることはなかった」
「あれから27年経っても、その質問をされるからね。でもあの失敗をしてから、私自身たくさんのゴールを決めた」
「それはジョカトーレとしても、男としても能力を示していると思うんだ。私はつねに責任を果たしてきた」
「誰だってミスをする可能性はあるものだよ。どっちに転がっても異なる物語が待っている。そこからまた、新しい物語をつづり始めれば良いんだ」
コメント
自分とユベントス、アズーリ、カルチョ。
すべて引き合わせてくれた選手。
永遠に彼のファン。
灼熱のアメリカで、グループステージ敗退の危機からの決勝Tで不死鳥の如く躍動し、決勝120分の死闘の末、PKを外してしまい散った。優勝はブラジルだったけど、まさにバッジョの物語のような大会で、これまで見たワールドカップで一番過酷で一番楽しかったなー。