コラム : 今夜サッスオーロ戦、7連勝なるか
ユベントスは、今夜敵地レッジョ・エミーリアで第7節となるサッスオーロ戦を迎える。
ユベントスにとって、2013年より初めてセリエAに昇格したサッスオーロは歴史的にも実力的にも格下であり、また昨季2度の対戦でどちらの試合においても勝利を挙げていることで、このチームを相手に戦う上で懸念すべき部分は一見無さそうだ。
しかし、サッスオーロに注目してみると、現在順位表において最下位に位置しており、昨季果たした残留を維持するためにもこれ以上負けを増やすことができない状況に追い込まれているはずだ。ディ・フランチェスコ監督が表現するように、特にホームのこの試合においては結果を出すことが重要になるだろう。結果とはつまり勝ち点を意味するはずだ。そういう状況の中での試合となるため、どのチームであってもそうであるように通常以上の力を発揮してくることが予想される。また、現在勝ち点3での最下位となっているが、順位表において12位のエンポリより下に位置しているチームは勝ち点6以下であるため、降格圏に入っているチームは今後十分入れ替わる可能性があるだろう。サッスオーロとすれば、首位につけているユベントスを相手に結果を残してチームを勢い付かせ、降格圏からの脱出と満足のいくリーグを送っていきたいはずだ。
一方、首位ユベントスであるが、頂上対決ともいうべき前回のローマ戦に勝利し2位ローマと1試合分の勝ち点を話すことに成功した。ユベントスとしてはサッスオーロを迎え入れる上で心理的余裕が生まれているのではないだろうか。それに関してはユベントスのアドバンテージと評して良いのかもしれない。しかし、サッスオーロよりも多くのコンペティションをこなしているユベントスにとって、アッレグリ監督も表現したように今月は非常に重要な月となるだろう。10/22に迎えるオリンピアコス戦は、現在全チームが勝ち点で並んでいるチャンピオンズリーグ・グループAにおいて突破をかけた最も重要な試合になる可能性がある。そのような重要な月において、どのチームを相手にするにしても心の隙は一切許されないだろう。全てのコンペティションで勝ち抜くことを目標に掲げるユベントスにとっては、とにかくチームの勢いをキープすることが重要だ。
しかし、現在のユベントスにとっての心配事も確かにある。バルザーリ、カセレス、マッローネ、ロムロが負傷によりサッスオーロ戦に出場出来ないほか、ビダルがコンディション不良のため欠場。またローマ戦において退場処分となったモラタが出場停止のため欠場することとなる。アッレグリ監督としては戦術の選択肢が減ることになるため試合展開によっては大きな損失となる可能性は十分あるだろう。
ローマとの一戦とは違い、両者全く違う状況の中でぶつかり合う試合になるが、勝利を目指さなければならない環境に置かれてることに関して両者は共通している。高いモチベーションで臨んでくるサッスオーロに対して細心の注意を払わなければならないだろう。