コラム:今シーズンのユベントスは「迷走」なのか
2022/04/28
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
筆者のデスクにある新選国語辞書(小学館)で「迷走」をひくと『決まった方向をとらずに、不規則に動くこと』とある。
ビアンコネーリは今シーズン、現在順位表トップ4にいるインテル、ミラン、ナポリからついに勝ち点「3」を得ることができなかった。
「ユベントスが弱体化したのか」と問われれば、答えは人によって別れるものになるだろう。
たしかなのは上記の3チームがクラブとしてビアンコネーリ以上に、たしかなビジョンを持ち、体制を整え、今シーズンに備えたことは事実である。
このコラムで何度か書かせてもらったが、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は想像以上にユベントスが壊れていたことに目を覆いたくなったはずだ。
今シーズン開幕から口にこそ出さなかったが、最近それらしいことを“挟む”ようになったし、アメリカメディア『GQ』のイタリア版で公言している。
だからといって、今シーズンのスクデットレースに最後まで絡めなかったことやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・ビジャレアル戦での惨敗の理由にはならない。
eurosportアッレグリ監督だけでなく、世界中のどのカテゴリーの監督でも考えることがある。