コラム:忘れていた感情を思い出させたユベントスの指揮官
2021/10/16
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
つい3年前のことだが、懐かしく、待ち望んだ感情が戻ってきた。
アントニオ・コンテ監督時代の記憶はない。マウリツィオ・サッリ監督、アンドレア・ピルロ監督時代には“ほぼ”なかった。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督はリードを守り切るために後半終盤、CBを投入する。固唾を呑んで見守る「あの時間帯」が“帰って”きた。
古くはアンドレア・バルザーリがそれを担い、幾多もの勝利を重ねてきたのは記憶に新しいはずだろう。
今シーズンは序盤こそ失敗しているが、10月のインターナショナルマッチウィーク前には耐え抜き、公式戦4連勝を飾ることに成功している。
苦しんで、苦しんで、まずは「得意」とする形を取り戻した印象だ。
今後も「崩壊」する可能性が充分に孕(はら)んでいるものの、その“綱渡り”もユベンティーニにとっては楽しい時間になるのではないだろうか。
teamtalk今シーズンはスタートダッシュに失敗し、1試合を消化するとFWクリスティアーノ・ロナウドがチームを去った。
そのことを要因に挙げる識者やメディアもいたが、おそらくだが、無関係だろうし、チームの方向性に大きな影響を与えなかった印象が濃い。
「クラブの去り方」に賛否両論あったものの、移籍金を残してくれたし、個人的にはベストなタイミングに感じた。
先日、J-JOURNALの7周年記念で北川義隆氏をお招きし、そのニュースが報じられてから筆者がずっと“引っかかっていた”質問をカルチョに精通した氏にぶつけてみた。
コメント