コラム:ウェンブリー・スタジアムとイタリア人ツートップ
2021/07/13
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
欧州王者を決める4年に一度の「EURO」の戦いが終わった。
半世紀以上の時を経て、53年ぶりにイタリア代表が欧州王者に輝いた。しかも、公式戦34戦無敗という“おまけ付き”だ。
アッズーリ(イタリア代表の愛称)のティフォージからすれば、2000年大会決勝戦、2012年大会決勝戦の鬱憤(うっぷん)を晴らす心情になったのではないだろうか。
優勝が決まるとサンプドリアは、ロベルト・マンチーニ監督とジャンルカ・ヴィアリコーチが抱き合う写真をクラブの公式SNSに投稿した。
疑問符がついたカルチョファンもいたことだろう。
その歴史は古い。2人が抱き合う意味を解釈するには、時計の針を29年も戻さなければならない。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の前身チャンピオンズカップの最終シーズン。
その決勝の地こそ旧ウェンブリー・スタジアムだった。
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