今夏がピアニッチ放出の適切なタイミング

先日からユベントスへの移籍が噂されているローマのMFミラレム・ピアニッチ(26)について、イタリア紙の『La Gazzetta dello Sport』は、ローマが同選手をユベントスに売却する可能性が高いことを示唆した。

同紙によると、ローマは2018年まで契約を結んでいるとされるピアニッチについて、契約を更新する際の年俸の増額を懸念しているようだ。次の契約更新で大幅に増額するのであれば、今夏はピアニッチを高値で売れるチャンスであるため、放出に踏み切る可能性が高いとみている。

とはいえ、国内のライバルクラブであるユベントスに売るよりも、国外への放出をクラブは希望しているため、国外から良いオファーが無ければ、ユベントスとの交渉に応じるようだ。ユベントス側もピアニッチの契約解除額である3500万ユーロを支払う準備があり、同選手の獲得は現実的なものであると同紙は報じている。

ユベントスはコンテ体制の時からトップ下のスペシャリストを探しており、コンテが急遽退任した理由の一つが、希望するトレクアルティスタを獲得できなかったことだと言われている。昨夏もドラクスラーやゲッツェなどの獲得に動いていたとさているが、結局トップ下を専門とするビッグネームは獲得できなかった。

スクデット5連覇を達成したチームを大きく変える必要はないが、来季にCL制覇を本気で狙うのであれば、クアドラードやモラタの残留、ビッグネームの獲得など、今夏のマーケットは非常に重要なものになるだろう。マロッタGMやフロントの腕に期待したい。