コラム:「ピルロ・ユベントス」が今シーズン“唯一”失った武器
2021/03/18
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
ジョゼップ・グアルディオラがバルセロナの監督に就任したとき、筆者の友人は歓喜していた。
「ペップ(グアルディオラの愛称)こそバルサを救うよ」と無邪気に、そして豪快にビールジョッキを傾け笑っていた。
「そんなに簡単に?」と訝(いぶか)しがる筆者に、友人はその根拠を話してくれた。
彼は日本のソシオ(バルセロナのクラブ会員)の会員番号「一桁」の、筋金入りのクレ(バルセロナのファンの愛称)だった。
その内容はペップにはクラブのアイデンティティが染み付いていることなどが代表的で、ほかの事柄は割愛するが、唯一、彼が話したことで鮮明に覚えている言葉がある。
もっともそれは、監督就任初年度に「三冠」と偉業を成し遂げたことも説得力を増したのかもしれない。