コラム:「ピルロ・ユベントス」に吹く風
2021/03/04
lapelotita
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16・ポルトとの1stレグ。前半開始直後と、後半開始直後の失点で、ユベンティーノの脳裏には次のような言葉が浮かんだはずだ。
「今シーズンもビッグイヤー奪還の“旅”は、険しいものになりそうだ」と。
「もう無理だ」と手厳しい言葉が飛び交ってもおかしくない、失点の仕方をイタリア王者は許してしまった。
国内の戦いは、コッパ・イタリアこそ2シーズン連続でファイナリストになったがスクデット10連覇は、首位と2位のミラノ勢が“崩れる”のを待つ状況に陥ったのが現状だろう。
すでに計算したユベンティーノも多いこととは思うが、ユベントスが残りの試合を全勝しても勝ち点は「91」にしか伸ばせない。
首位のインテルを追い抜くには、これから彼らが最低でも勝ち点を「7」落とす必要がある。
そう考えた場合、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16・ポルトとの2ndレグは、いささか条件が“優しい”ようには感じないだろうか。
近年のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のベスト16、1stレグで勝利を収めた試合はそもそも3試合しかない。
アントニオ・コンテ政権下での2012/13シーズンのセルティック戦。
マッシミリアーノ・アッレグリ政権下での2014/15シーズンのボルシア・ドルトムント戦。2016/17シーズンのポルト戦のみだ。
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