【JJパジェッレ】セリエA第18節 インテル対ユベントス
著者:J-JOURNAL 編集部 オキナウェーゼ・宮城
「強さ」を見せられなかったユベントス、2位インテルに完敗
セリエA第18節が現地時間17日に行われ、ユベントスは敵地サン・シーロでインテルとのダービーマッチに挑んだ。
試合は立ち上がりから動く。ユベントスは、11分にFWクリスティアーノ・ロナウドのゴールで先制点を奪ったかに見えたが、クロスボールを上げた右SHフェデリコ・キエーザにオフサイドがあったとして取り消される。
その直後の12分、逆にインテルにサイドを使われて先制点を許す。
右サイドで待ち構えていたMFニコロ・バレッラのクロスボールを、ゴール中央に走り込んできたMFアルトゥーロ・ビダルにヘッドで決められて0-1。試合序盤にビハインドを負った。
リードされたイタリア王者だが、失点後も相手にゲームを支配されたまま反撃の糸口が掴めない。
流れを相手に渡したまま試合を折り返したユベントスはさらに52分、インテルのカウンターアタックに合う。
DFラインの裏に抜け出したバレッラにGKとの1対1をしっかりと決め切られ、2点を追う展開になった。
そして58分には、ビアンコネーリの指揮官アンドレア・ピルロが動く。
同時に3枚の交代カードを切って反撃を試みるユベントスは、試合の流れを引き戻すも、強固な守備陣形を敷いたインテルゴールをこじ開けられない状況が続く。
86分にはこの試合最大のチャンスが訪れるも、キエーザの放ったシュートはGKサミル・ハンダノヴィッチの好セーブに阻まれゴールならず。
反撃も虚しく、無得点のまま上位対決の「デルビー・ディターリア」を落とした。
【試合結果】
インテル 2-0 ユベントス
【得点者】
12’ ビダル
52’ バレッラ
ここからは、J-JOURNAL独自の視点によるパジェッレ(採点&寸評)を公開。ティフォージの皆さんは、この試合をどう見ましたか?
※平均点【6】、基本的には15分以上のプレーで採点
ユベントス 【4.5】
限られたスペースの中で好機を生み出すテクニシャンがいなかったのが悔やまれる。相手の堅固な守備を崩すには、プレー・アイディアと思い切りの良さが欠けていた。反対にインテルは、細かいパス回しと、強力なアタッカー陣を中心とした鋭いカウンターが驚異となっていた。イタリアを代表する大一番ながら、ユベントスサイドのパジェッレを書くにはあまりにもネガティブな要素が多い。完敗で落胆すると同時に、執筆者泣かせの試合だった。ただ選手たちの奮起を期待したい。
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