コラム:「ピルロ・ユベントス」がバルセロナ戦でみせた威光
2020/12/12
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
FWクリスティアーノ・ロナウドがビアンコネーリに加入することが現実になったとき、誰もがある種の危惧を抱いたはずだ。
「バロンドーラーはマッシミリアーノ・アッレグリの指示に従うだろうか」と。
悪い予感は的中する。アッレグリは初めてクリスティアーノに途中交代を命ずると怒り、そのまま帰宅してしまったのを記憶している方も少なくないはずだ。
このポルトガル代表のカピターノの「扱い」にはその後のアッレグリも苦労したはずだし、マウリツィオ・サッリも同様だろう。
昨シーズン、チームを率いたサッリもよほどのことがなければ、交代を命じなかった記憶が濃い。
ところが、今シーズンよりチームを率いるアンドレア・ピルロはどうだろうか。
交代にも怒りをみせず、試合後は互いに笑顔をみせ、周囲の目をはばからずハグすらする仲だ。
juvelive.itそして、両者はバルセロナ戦でクラブ史に残る戦いをみせ、今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ首位通過を決めてみせた。
スペイン・バルセロナに居を構える『Mundo Deportivo』紙はビアンコネーリ戦の翌日、ショックを隠しきれていなかった。
ブラウ・グラーナ(バルセロナの愛称)“寄り”で知られるこの新聞社も「まさか」、ユベントスに3失点を喫するとは思わなかったのだろう。