ピルロ「ユベントスは若いチーム…完成させるための時間が必要だ」
――今夜、あなたのチームはとても上手くポジティブトランジションができていました。得点した場面もそうでしたが、あなた方のチームにいた(アルバロ・)モラタ、(デヤン・)クルゼフスキ、(フェデリコ・)キエーザといった選手たちの特徴からして、今夜は素早いパス交換よりもゴールへ向かう縦への推進力が素晴らしかったです。
一方で、ローマ戦もそうでしたが、ネガティブトランジションがあまり良くなかったように思えました。特に右サイドに関してです。あなたは3-5-2から4-4-2にシステムを変更しましたが、ダニーロがスライドすることに苦労していたように感じました。あなたとしては、あまり機能しなかった理由はなぜだと考えていますか?
「我々には昨日、新しいことを試す時間が少ししかなかったんだよ」
「木曜日にようやく代表組が戻って来たから、我々は昨日、やっと初めて全員でトレーニングを行うことができたんだ」
「そこで、相手ゴールへ向かうための方法をいくつか試していたんだけど、裏抜けが上手いモラタやキエーザといった選手がいることから、我々は、彼らの特徴を生かすためにライン間にいることができるジョカトーレを探していた」
「実際その通り、ゴールはそういう形で生まれたね」
「右サイドに関しては、守備時に何度かプレスをかけに行くチョイスを間違ってしまった」
「だけど、そういう時もある。我々には少しの間、全員でトレーニングをするための時間が必要だよ」
――クルゼフスキの適切なポジションはどこですか? サイドでも良いプレーをしていたように見えました。フリーになろうとして中央からサイドに移動し、それからまた中央へと戻ってきていましたね。
「そうだね。彼は自分で相応しいポジションを見つける必要があるんだよ」
「試合中、数的優位な状況を作れるベストな位置を見つけるために、中央にいたり、左サイドに寄ったり、タッチライン側まで移動したりする必要がある」
「今夜は何度かキエーザと一緒にチャンスを作ったし、良くやっていたよ」
――今夜はモラタも良いパフォーマンスをして期待に応えていたように見えますが、いかがですか?
「彼は、この15日間にここに残ってトレーニングをしていた5人の内の1人だからね。フィジカル的にも調子が良かったし、プレーする意欲に溢れていたよ」
「それに今日の試合でも、この期間にここでトレーニングを続けていた5人の調子が最も良かったね」
「ちなみに、代表組が全員揃ったのは昨日だったってことを覚えておいて欲しい」
――この日行われたその他の試合結果について伺いますが、ナポリはアタランタに大勝し、開幕から全勝しているミランが首位に立ちました。今季はライバルチームが多そうですね?
「そうだね。それは分かっていたことだよ」
「今季は多くのチームとスクデット争いをすることになりそうだし、どのチームにもそれだけ十分な戦力が整っている」
「勝ち点を取りこぼすことのないようにしたいけど、すでに何点か取りこぼしてしまった。今はチーム作りをしている最中だから、もう少し先になればきっと取り戻せるはずさ」