組織を再編したユベントスのアニェッリ会長「今季の目標は…」
――ユベントスの資本構成は非常に堅固な状況だと仰いましたが、当然資本だけではなく、売却によって得た資金も必要になるはずです。増資でこの予測不可能な状況を乗り越えた今、高額な選手の獲得を止め、売却してコストカットする戦略に変更する可能性はありますか?
「それについては、パベル(・ネドベド)とファビオ(・パラーティチ)とフェデリコ(・ケルビーニ)とも話をしました。もちろん短期的なものではなく、長期的な視点での目標についてです」
「投資の再調整は必要です。それは、どのクラブにとっても同じ状況だと考えています。例えば、レアル・マドリードは今夏に1人さえも獲得してはいません。個々のクラブではなく、全体が見直さなければならない問題です」
「資金が無い場合に必要なのは、クリエイティビティの向上です。イタリア国内とヨーロッパでの競争力を高めるだけでなく、才能を見つけるためのクリエイティビティがとても重要になります」
「そういった才能に投資する必要があるのは確かですが、それはタイトル獲得を目指すユベントスの高い競争力を無視することなく行わなければいけません」
――フットボール部門の最高責任者になったパラーティチに関しては、最近クラブから去るのではないかといった記事も報じられていました。契約期限が来年に迫っていますが、契約を更新するつもりですか?
「スポーツ面の責任者であるファビオとフェデリコの契約は来年の6月で切れますが、ファビオとパベル、フェデリコとは、これまでに何度も中期的な戦略について話し合ってきました。つまり、2021年から2024年までのサイクルについてです」
「その質問については、今日この場で彼らの新しい役職を伝えたことだけで十分理解してもらえたと考えています」
「ステーファノ(・ベルトラ)とジョルジョ(・リッチ)を加えたこれらの幹部たちと共に、これからも直面する困難に立ち向かって行くつもりです」
「つまりそれは、今年で言えば10連覇を達成するという目標になります」