コラム:「出番」を控えるユベントスの原石たち
著者:J-JOURNAL 編集部 Nori Miyagi
新型コロナウイルスの影響により中断を余儀なくされていたセリエAが、いよいよ再開する。
約3カ月もの間、ストップしていたカンピオナートの全日程を8月上旬までに終了させるため、週2試合をこなしていく日程が組まれた。
これからセリエAを戦うクラブには、“短くも”、厳しい戦いが待ち受けている。
怒涛の2カ月間を戦い抜くために、それぞれのチームには選手のコンディションをマネージメントするための柔軟な対応が求められるだろう。
コッパ・イタリアの準決勝と決勝のため、一足先に“戦場”に身を置いたユベントスに目を向けると、その重要性は顕著だ。
この1週間で、さっそくけが人が続出。左SBの主力アレックス・サンドロと、膝の手術から回復が期待されていたMFサミ・ケディラの離脱が発表された。
前者は20日間前後の離脱が濃厚とされ、後者は今季絶望と報道されている。
FWゴンサロ・イグアインやDFジョルジョ・キエッリーニの復帰が間近とされ、左足十字靭帯の大けがにより長期離脱を強いられたDFメリフ・デミラルにも復活の兆しが見え始めた。
しかし、これから連戦を重ねるにつれ、どのポジションに新たな負傷者が出るのかは分からない。
そんな不確定要素において、チームの助けとなるのがユベントスU-23の選手たちではないだろうか。
トリノの街のロックダウンが解除され、チーム練習が可能となった段階からマウリツィオ・サッリ監督のチームには、ファビオ・ペッキアU-23監督の指導を受けてきた数選手がトップチームに加わりトレーニングや練習試合に参加している。
またコッパ・イタリアを戦ったビアンコネーリのベンチには、MFのシモーネ・ムラトーレ、またFW陣にはマルコ・オリヴィエリ、ジャコモ・ヴリオーニ、ルカ・ザニマッキアといった若手が名を連ねた。
その他にも、トップチームへの昇格が期待される選手たちは多くいる。
次ページでは、ビアンコネーリの戦力として期待されるU-23注目の逸材を紹介したい。