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コラム:疑問視された両監督の手腕

2015/05/02

 

84。

この数字はアントニオ・コンテが2011-12年ユベントスの監督に就任した初年度に獲得した勝ち点である。

2シーズン連続で7位に沈んでいた名門にクラブのOBコンテが就任する。アレッサンドロ・デル・ピエロ以前の 主将だったコンテもまた、“アレックス”同様ユベンティーノから愛される存在だった。

それとは裏腹に、経験の浅さとそれまでの結果から監督としての能力は疑問視されていた。

しかし、闘将で知られた熱血漢は、かつてユベントスにあった「勝利の文化」という名の「クラブのDNA」をふたたびチームに叩き込むことから着手する。そのことをコンテは「過去にない新しいものを取り入れる必要はない」と断言し、キーワードとして「ハードワーク」を挙げ、選手たちに頑なに求めた。

労を惜しまないハードワークと堅固な守備を柱にした結果、無敗優勝をなし遂げる歴史的な就任初年度となったのは記憶に新しいはずだ。そのことは現主将のジャンルイジ・ブッフォンも「チームの哲学と過去の伝統を知るコンテの就任はチームにとって大きな武器になった」と当時、コメントしている。

しかし、そのシーズンはユベントスにとって欧州での戦いがなく、国内の試合のみに集中できたシーズンだからこそ築くことができた、とアンチファンからは囁(ささやか)かれる。

そんな囁きを覆すかのように2012-13シーズンは勝ち点87でリーグ2連覇、2年ぶりに復帰したUCL(欧州チャンピオンズリーグ)でもベスト8に進出する。敗れた準々決勝では、のちに大会王者になるバイエルン・ミュンヘンに敗退したことも“ある種の可能性”を与え、周囲の雑音をかき消すことに成功する。

View image | gettyimages.com


迎えた2013-14シーズンではリーグ3連覇に成功する。前人未到の勝ち点102を獲得し、この数字は欧州主要リーグの最多勝ち点記録を更新するものだったが、復権をめざしたUCLではGL(グループリーグ)敗退を余儀なくされる。

ここで不穏な空気が漂う。

イタリア国内での絶対的な強さも欧州の舞台では影を潜める。ベスト8入りしたUCLのGLでも、このシーズンでもスモールクラブに手を焼いたことなど、不信感を募らせる原因を作った。

あまりの“内弁慶”ぶりに、業を煮やしたユベンティーノたちは「コンテでは欧州での復権は厳しいのでは・・」と、クラブの復権の功労者を疑問視するようになる。

コンテには同情できる部分もある。望んだ補強も実現されなければ、夏に移籍してきた選手がチームに馴染む前にUCLのGLを戦わなくてはならなかったのは酷だった。しかし、いかなる理由があったとしても、負けることなど許されないのがユベントスというクラブの伝統であり、宿命でもあったはずだ。

かつてコンテはUCLに対し「UEFAポイントを下げ、CL枠が減ったのは我々ユベントスにも責任があると感じている」と語っていた。

そう語っていた張本人が今季の開幕をひかえた7月、突然の辞任してしまう。

 

— アントニオ・コンテからマッシミリアーノ・アッレグリへ —

View image | gettyimages.com


3連覇の功労者の突然の発表から翌日、現監督マッシミリアーノ・アッレグリが就任する。この決定にユベンティーノがヴィノーヴォ(ユベントスの練習場)に100名ほどが押しかけ、フロントを糾弾。世論調査でも90%以上が反対するに至った。

不穏な空気を残しながら今シーズンが開幕。

ユベントス・スタジアムでは試合前にスターティングメンバーがコール・アンド・レスポンスされる。たとえばブッフォンの場合だと、MCが「ジャンルイジ」と呼びかけ、ユベンティーノたちが「ブッフォン!」と大きな歓声をもって応える。

第2節のウディネーゼ戦、新監督として迎えたホームでの一戦は「マッシミリアーノ」とMCが呼びかけても「アッレグリ!」と聞こえなかったのはファンの心境を如実に表しているものだった。

ところが、開幕6連勝をかざると小さくない歓声で迎えられようになり、アッレグリもまた変化し始める。第9節ジェノア戦に敗れると、それまでコンテの代名詞3-5-2のシステムで戦っていたチームに自身の得意とする4-3-1-2を導入し始める。

コンテの遺産とアッレグリの手法を混ぜあわせたチームはその後、前任者も成し遂げることができなかったUCLベスト4に進出する功績をもたらし、コッパ・イタリアでもコンテの初年度同様に決勝に進出し、リーグ戦でも2位ラツィオに勝ち点14(5月1日現在)の差をつけて独走し、リーグ4連覇までマジック「1」に迫っている。

もはや、開幕前のようにアッレグリを糾弾する者はいないだろう。そのことはホームでのコール・アンド・レスポンスでも“答え”が出ているし、UCLだけをみればアッレグリはコンテの成績を上回っている。

しかし、現在の礎、かつてのユベントスにあったメンタリティを吹き込んだのはコンテであることに疑いの余地はない。現在、アッレグリは前任者の作った3-5-2と自身の4-3-1-2を併用しつつ今シーズンを戦っている。

ユベントスの現監督は、偉大な前任者の初年度に築いた勝ち点にあと「8」にまで迫っている。

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category: コラム

コメント

  • 管理人 より:
    2015年5月5日 09:25

    アッレグリも招へい当初は批判の嵐で大変だったと思いますが、1年目でここまでの成績を残せば、ユベンティーノも満足でしょう。
    4連覇おめでとうございます!
    残るはCLとコッパ・イタリアですね!

    0
  • ヨッシー より:
    2015年5月3日 03:19

    ほんと、シーズン開幕時はどうなることかと思ったけど、蓋を開けてみればコンテ時代のチームにさらに安定感をもたらしましたね。
    このまま長期政権を築いて欲しいです。

    4連覇おめでとう!

    0


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