コラム:ユベントスが今シーズン初黒星から得るもの
2019/12/09
順風満帆すぎた。無傷だった“サッリ号”は、ローマの地で“船体”に傷を負った。
マウリツィオ・サッリのユベントスはセリエA第15節ラツィオ戦で1-3の敗戦。ついに今シーズン初黒星を喫した。
プレシーズンでの敗北はカウントしないとして、よくもここまで無敗を守ったことに「関心」しているユベンティーニも少なくないはずだ。
DFジョルジョ・キエッリーニの長期離脱をDFマタイス・デ・リフトがカバーし、中盤ではMFロドリゴ・ベンタンクールがマルチな活躍をみせている。
そしてクラブの「宝石」FWパウロ・ディバラの復活がチームに躍動感をもたらし、改めてイタリア王者のエースナンバーが何たるか、を示している。
ただ、ラツィオ戦の敗戦からサッリと選手たち、そしてクラブ首脳陣も多くのことを学んだはずだ。
まず、現在RSBを任せられているWGファン・クアドラードの存在を挙げたい。
攻撃のオプションとしては申し分なく、守備も凄まじいほどの勢いで才能を開花させている。
ラツィオ戦までの無敗は、クアドラードの存在なくして語れないはずだ。しかし、元来、攻撃の選手である。
現在31歳のコロンビア代表WGが初めて、SBを任せられたのはフィオレンティーナ時代だったはずだ。
ヴィンチェンツォ・モンテッラが「対ユベントス」に向けて、RWBとしてクアドラードを先発させたのが最初だった記憶がある。