コラム:ユベントスの「新造語」
2019/09/30
かつてユベントスには、以心伝心でゴールを奪いまくったコンビがいた。
アレッサンドロ・デル・ピエロとフィリッポ・インザーギは、相手を恐怖に陥れる一方でユベンティーニは彼らを「デルピッポ」と呼び、そして愛した。
このコンビにトップ下のポジションからパスを供給しつづけたジネディーヌ・ジダンも、同じように愛された。
ところが2001年。ジダンはレアル・マドリーへ、インザーギがミランに移籍するとその「造語」だけがクラブに残った。
あれから20年近い歳月が流れたが、記憶にも記録にも色濃く刻まれ、愛されたコンビは生まれてはいない。
当サイトの5周年企画で掲載しきれなかった「Q&A」がある。
野村明弘氏から「クリスティアーノ・ロナウドの入団はユベンティーニにとって、どのようなものだったのでしょうか」と尋ねられた。
筆者は「ミランに追われた(ゴンサロ)イグアインより(パウロ)ディバラが一番、わりを喰ったと思います」と答えた。
SPAL戦で実況を務めた同氏がそのような類いの発言を前半にしたとき、なぜか、ふとそのことを思い出した。
手厳しいティフォージは「クリスティアーノからでもポジションを奪うのがユベントスの背番号『10』だ」と訴えた。
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