コラム:ユベントスが向かう新時代
時代は変わる。徐々に段階を踏み、その過程でときに絶望を味わい、ときに歓喜を与えてくれるものだと思う。
先日、日本が誇る文具メーカー『株式会社パイロットコーポレーション』は欧州3クラブのボールペンとシャーペンとシャープ芯ケースのセットを販売した。
その3クラブとはバルセロナ、レアル・マドリー、そしてユベントスだ。
インテル、ミラン、ローマ、ナポリといったイタリアの強豪のみの関連グッズなどは過去にあった。
だが、今回は「歴史と伝統ある名門フットボールクラブ」と銘打ち、『PILOT FOOTBALL STATIONERY』として限定での発売に踏み切っている。
SNSをみる限りでは売れ行きは、好調のようにみえる。また、日本人ユベンティーニにとって「MADE IN JAPAN×JUVENTUS」は待望の商品といえるはずだ。
この販売に、誰もが「ユベントスの進化」を感じたのではないだろうか。
バルセロナとレアル・マドリーはクラブの収入、ファンの数はともに世界のトップを争う双璧だろう。
そこにユベントスが加わったのだ。一昔前だったら、その席にはマンチェスター・ユナイテッドだっただろうし、バイエルン・ミュンヘンだったはずではないだろうか。
実際、クラブの収入ではビアンコネーロは両クラブに及んでいない。一昨シーズンをみるとユナイテッドは6億6600万ユーロを売り上げ、3位。
バイエルンも6億2920万ユーロを売り上げ、4位。かたやユベントスは3億9490万ユーロの11位、と大きな差をつけられている。
だが、SNSではユベントスが両クラブの上をいく。Twitterは遠く及ばないが、Instagramでは先日ユナイテッドをわずかに上回った。
バイエルンにはTwitterのフォロー数470.1万人に対し、イタリア王者は726.1万人と突き放している。また、日を追うごとにその差は開いている。
チームも今シーズンからチームを任されているマウリツィオ・サッリが肺炎でベンチ入りできない状況で開幕2連勝を飾っている。