パルマ戦に目を向けたブッフォンはさらに、イタリアという舞台への復帰と、プロとしてのキャリアをスタートさせた場所への帰還に想いを巡らせながら言葉を続けた。

「私にとって、プロのカルチャトーレ（サッカー選手）として26回目のシーズンだ。すでに準備はできているよ」

「パリでのシーズンを経て、また新たにイタリアでのプレーが始まる。キャリアのほとんどを過ごしたクラブ、ユベントスのシャツと共にね」

「それにパルマでの試合だ。1996年に全てが始まった場所、タルディーニのスタジアムさ。これが運命じゃないとしたら……」

こう話すビアンコネーリの背番号「77」は、パルマでの試合を心待ちにしている。

「多くの思い出と大きな感情を抱くだろう。そして多くの新しい友人たちと出会う」

「たぶん、私がカンピオナートの舞台に戻ってくるうえで、これ以上の象徴的なシチュエーションを我々は持ち合わせていないんじゃないだろうか」

「それでも、この感情は試合開始のホイッスルと共に消えて無くなるはずさ」

長いキャリアにおける様々な想いを胸に、ジェンルイジ・ブッフォンはパルマの街へと向かう。