マドリードでの思い出を振り返る
ユベントスが公式ウェブサイトで、マドリードでの「思い出」を紹介している。
今からおよそ6年前、2008年にまでさかのぼる。
2008年、当時ユベントスにはクラウディオ・ラニエリ監督が就任していた。「カルチョ―ポリ」という大事件を経て、そして1年でセリエBからの復活を遂げたユベントスは、セリエAのクラブとして復活したわずか1年でチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。
そして、チャンピオンズリーグ・グループHで同組となったスペインの名門レアル・マドリードと対戦することとなる。
エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウを舞台としたこの試合の結果は2-0。ユベントスが勝利した。ゴールはバンディエラであり、レジェンドであるアレッサンドロ・デル・ピエロから生まれた。
前半17分に、グティのパスをMFマルコ・マルキオンニがセンターサークル付近でインターセプトすると、反転してボールを足元で得たデル・ピエロがそのままゴールに向かってドリブルを仕掛けた。斜め左に進むデル・ピエロは、目の前にいた相手DFの左側のわずかなスペースをゴールチャンスと捉え、左足でシュート。放たれたシュートはカーブを描きながら手を伸ばすカシージャスの左を抜けゴールに入った。なお、皮肉なことにデル・ピエロの目の前にいたDFは、ユベントスを去ったファビオ・カンナバーロであった。
名門を突き放した2点目は67分であった。ゴールから25ヤード離れた位置で、モモ・シソコがカンナバーロに倒されると、キッカーはデル・ピエロ。デル・ピエロにとってここは「Favorite Territory」であった。カシージャスが大きな声で壁の位置を指示する中、デル・ピエロは斜め下を向いて集中し、そしてFKを放った。壁の横を抜けたドライブのかかったボールは左に曲がりながら、動けないカシージャスという大きな壁を超えてそのままゴールに入った。
10/1の対戦相手はマドリードをホームとするレアル・マドリードではないクラブ。
しかし、この対戦がユベンティーノの懐かしい思い出をよみがえらせるものとなるかもしれない。
もう一度「マドリードの思い出」を作ってもらいたい。