ユベントスOBテュラム、セリエAに苦言「イタリアサッカー界は何も学んでいない」
2019/01/02
ADN Radio
これまでにない厳罰な処置を訴える
CBとしてビアンコネーロの一時代を支えたリリアン・テュラム氏は、人種差別問題に苦言を呈し、今後も強い姿勢で臨むことを示した。
イタリア紙『Corriere dello Sport』は1日、2000年台にユベントスの背番号「21」を任せられたDFのコメントを伝えている。
テュラム氏は「私がイタリアでプレーしていたときから、この問題はすでに起こっていたよ。残念ながら、12年経っても状況は変わっていないようだね」
「どう対処するか? これまでの処置では十分ではないということだね。セリエAにとって人種差別問題は優先事項ではないということだよ」
「リーグやクラブを運営する上層部の人たちは他のことを考えている。この許すことのできない問題に焦点を当てていない」と自身を育ててくれたカルチョの成長のなさに怒り心頭だ。
Calciopédia自身も現役時代、その“餌食”となった。当時をふり返り「それは忘れがたいことだ。だからこそ、ティフォージには覚えておいて欲しいんだ。忘れてはならない」
「イタリアでは毎回人種差別問題が起こると、一時は真剣に考えるが、すぐに異なる問題に目を移す傾向がある」
「これらのエピソードが何年もくり返され、そして減らない。カルチョの監督やティフォージはこの問題を深刻なものと捉えてはいないんだ」
「もっと真剣に受け止めていたならば、彼らは入場禁止の措置などありとあらゆることができたはずだ」
「その結果、多くの黒人選手たちが猿の鳴き真似や不快なチャントを耳にしなければならない。スタンドのティフォージもそれをあまり気にも止めない」
「彼らはダークブラウンでもブラックでもあまり気にしない。私はこれらの議論にうんざりしている」と呆れている様子を示す。