ユベントス・プリマヴェーラ、エンポリとの壮絶な打ち合いは4-4の痛み分け
パブロ・モレノが1得点2アシストと獅子奮迅の活躍
【PRIMAVERA 1】
ユベントスのプリマヴェーラは現地時間の1日、カンピオナート第10節にアウェイでエンポリと対戦。壮絶な打ち合いとなった試合を4-4のドローで終えた。
最初にゲームを動かしたのはユベントス。この日、3トップの左に入ったチームのテクニシャン、ニコロ・ファジョーリが開始からわずか3分で魅せる。
左サイドでボールを受けたファジョーリは、すかさずペナルティエリア(PA)内にドリブルで切り込み相手DFを一人交わしてシュート。ボールはエンポリのGKが伸ばした手をかすめるようにゴール右へと吸い込まれた。
さらに攻勢を強めるユベントスは8分、早くも差を2点に広げる。MFニコルッシ・カヴィーリャがPA手前中央でボールを呼び込むと、軽快なコントロールから素早く右足を一閃。鮮やかなシュートはゴール左隅に突き刺さった。
あっさりと2点を奪ったビアンコネーリだったが、試合はそう簡単には終わらない。すると14分、アタランタに左サイドを突破されクロスボールからOGで1点を与える。さらに22分には、またしても左サイドを崩されて同点ゴールを許した。
結局、開始早々に得た2つのリードを守りきれず、ユベントスは“振り出し”から後半をスタートさせる。とはいえ試合を折り返して迎えた52分、再び先行したのはユーベだった。
中盤でMFマノロ・ポルタノーヴァが相手のボールを奪うと、前線でフリーになっていたFWパブロ・モレノへとスルーパスを送る。ボールを受けたモレノは持ち前のスピードで相手DFを置き去りにし、GKとの1対1を冷静に決めきった。
今度こそ勝利を確実なものにしたいユベントスだったが62分、この試合で再三攻め込まれていた左サイドを起点にされ、みたび失点する。さらに70分には豪快なミドルシュートを浴び逆転を許した。
だがビハインドを背負ったユベントスの選手たちは積極的に攻撃を仕掛ける。すると75分、モレノのドリブル突破をファウルで止めにいったエンポリのDFが2枚目のイエローカードを受けて退場。その直後、CKの流れから同点ゴールを上げる。
左サイドでタメを作ったモレノが、後方から走り込んできたMFビアジオ・モッローネへボールを渡す。そのパスを受けたモッローネが落ち着いて右足を振り抜き得点へと結びつけた。
同点ゴールを奪ったユベントスはその後も数的優位を生かし決勝点を狙うが、試合の決着は最後までつかず両者痛み分けとなっている。