ケディラ、今季タイトル獲得の難しさを語る
「これまでと違うシーズンだ」
ユベントスのMFサミ・ケディラは今シーズンのタイトル獲得に対し、特別な難しさを感じているようだ。10日、イタリアメディア『Sky Sport Italia』がチームに欠かせないこのドイツ代表のコメントを伝えている。
ケディラはスクデットの行方について聞かれると、ライバルクラブが多く熾烈(しれつ)を極めることになるという見解を示している。
「今季はこれまでのシーズンと状況が違う。セリエAではナポリはもちろん、インテルやローマ、ラツィオと強力なライバルが多く、スクデット獲得はこれまでよりも困難だ。我々はよりハードワークに徹しなければならない」
またケディラはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)についてもリーグ戦と同様の考えを抱いているようだ。
「CL? ラウンド16から本当の戦いが始まる。この舞台でも数多くのライバルが存在することは確かだ。監督交代を行ったバイエルン、メンバーが揃っているPSGやマンチェスター・シティ、さらにはバルセロナやレアル・マドリードとタイトルを狙えるクラブが多い」
「もちろん1つの戦いに集中することは重要だ。しかし個人的な意見だが、それだと他のタイトルを手にすることが難しくなるだろう」
シーズン前半を終えたユベントスは、セリエAでは首位ナポリを1ポイント差で追走しているほか、コッパ・イタリアではベスト4で難敵アタランタとの対戦を控えている。さらに欧州の舞台に視線を向けると、もしベスト8進出を決めた場合は”トップオブトップ”と相対するのは必至だ。
ケディラと同様、3冠に向けてこれまで以上にユベントスの超えるべき壁が高いと感じているティフォージは、少なくないのかもしれない。しかし、同時に今季のユベントスは、その難しい局面を打開できるだけのクオリティを兼ね備えているはずだ。