――話をジェノア戦に戻しますが、どのようにしてあの試合に臨む心の準備をしましたか？

「少し大変な1週間だったのは確かだよ。とはいえ、僕にとってまるで子供に戻ったような気分だったから、笑い続けていたんだ」

「それから、あの試合の前に『多分ブーイングを浴びると思う』と言っていたから、僕の母はスタジアムに来ることを嫌がっていた」

「だけど、最終的には勇気を出してスタジアムに見に来てくれてね。スタンドにいる母を見れて嬉しかったよ」

――ジェノアの下部組織で育ち、ジェノアーノであるあなたはゴール裏スタンドにも行ったことがあるんですよね？

「そういえば、あの試合には僕が2歳の時から知っている親友の1人が見に来ていてね」

「彼はいつもゴール裏スタンドで応援している熱狂的なジェノアのティフォージなんだ」

「試合後に、その彼から『アンドレア、最初から最後までお前をブーイングし続けた』って言われたよ」

「ジェノアーノの気持ちは分かるし、どんな対応をされるかも分かっていた」

「だから、ゴール裏スタンドの近くからコーナーキックを蹴った時にはブーイングも浴びたけど、思わずそれに笑ってしまったよ」