――イタリアに来て、最初に思い出すエピソードはありますか？

「トリノに加わって、イタリアでの環境に慣れ始めた頃、（ワルテル・）マッツァーリのトレーニングメニューに不満があってね」

「基礎的なメニューが多かったから、僕は『時間の無駄だと思う』と監督に伝えたんだ」

「するとマッツァーリは『今年は君にとって、多くを学び、成長した年だった』」

「『だが、これらのメニューをおろそかにしてはいけない。プレーをつづければ、それだけの価値があることがいずれ分かるだろう』といわれたんだ」

「半信半疑だったけど、実際その通りだった。マッツァーリが去ってからもつづけ、僕は毎年成長できた」

「トリノでは5年間過ごし、今はユベントスに加わることができた」

「クラブ史上最大の移籍のひとつになったみたいだし、トリノにも、マッツァーリにも感謝しているんだ」

「実際、毎年、自分自身の成長を感じるからね」