アッレグリが”VARのありかた”について言及
“客観的なジャッジの際に用いるべき”
2-2と引き分けたアタランタ戦後のインタビューで、ユベントスのアッレグリ監督がチームの反省点と、VAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)について述べたことを『Mediaset Premium』が報じた。
ユベントスの最初の失点は、相手のFKに対しブッフォンが一度は弾いたが、そのこぼれ球を押し込まれた形だった。
「我々は上手くやっていたが、2失点はとても残念だ。FKのリバウンドを拾いに行く準備を怠るべきではなかった。2失点目は相手に多くのチャンスを与えた結果だ」
ユベントスは今節で引き分けたため、勝ち点を1しか持ち帰ることができず、同節を勝利したナポリに単独首位を譲ることになってしまった。
「1ポイントも落とすべきではない。シーズン末にはそれが重要になってくる」
ベルナルデスキは、ユベントス移籍後初となるゴールを決め、更には2点目のイグアインのゴールをアシストする活躍をみせている。
「フェデリコはこれまであまり出場していなかったが、今節は良いプレーをした。ビッグクラブでは守備面も必要になってくるが、今節の彼のパフォーマンスには満足している」
マンジュキッチが3点目となる勝ち越しのゴールを決めたが、その直後のVARにより、ゴールシーン以前のリヒトシュタイナーのプレーがファールと判定され、ゴールは取り消しになった。これについてもアッレグリが言及した。
「(これまでと)違うスポーツとして、フットボールを求めるならば、あらゆるシーンでVARを使えばいいさ。この技術はオフサイドやペナルティエリア内、エリア外、もしくはライン上か…そういったシーンで使うべきだと思っている。(ハッキリとした基準があるため)これは客観的に判断できる。しかし、主観的な判断に依存するジャッジとなる場合、一概に同意できないことがある。これがスポーツとはそういうものだ」
アッレグリは主観に依存するジャッジ(例えばファールなど)の場合に、都度VARを使ってはキリがないし、結局判定は主観的なものになる、また何度も止めていては試合が進まない、と考えているようだ。
「ジャッジするのは審判だ。アメリカン・フットボールやバスケットボールのように、試合中に何度もプレーが停止するスポーツなら、真夜中に試合が終わるまでナッツでも食べてゆっくり待つよ」
「私は判定結果に文句を言っているのではない。そんなことはいい。主観的な判定が必要な際に使われるべきではない、と言っているだけだ」
皮肉を交えて訴えかけたアッレグリだが、確かにタイマーの止まらないスポーツである以上、非プレー時間は短い方がいいだろう。VARがより公平なジャッジになることは概ね間違いないだろうが、何度も試合が停止していては、指揮官のゲームプランにも影響が出るかもしれない。