ディバラのトリプレッタでユーべ快勝!
バルサ戦からの”反発力”を見事に誇示
セリエA第4節サッスオーロ対ユベントスがマペイ・スタジアム(チッタ・デル・トリコローレ)で行われた。激しく入れ替わるゲーム展開の中、ユベントスがサッスオーロを1-3で下し、リーグ戦4連勝を飾った。
ミッドウィークのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージでバルセロナに惨敗を喫していたユベントス。バルセロナ戦からのリアクションを示すべく、是が非でもこの一戦は3ポイント獲得のみを望むところだった。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督はMFブレーズ・マテュイディ(29)をMFミラレム・ピャニッチ(26)との中盤2センターの一角で先発メンバーに抜擢する。怪我でバルセロナ戦を欠場していたDFジョルジョ・キエッリーニ(33)も先発に復帰。対するサッスオーロのクリスティアン・ブッキ監督は最終ラインを3枚と守備的な布陣を選択する。
ユベントスは3分にピャニッチが枠をとらえるシュートを放つと一気にゲーム展開のペースを握る。9分には左サイドからDFアッレクス・サンドロのクロスにボックス内でFWゴンサロ・イグアイン(29)が右脚で合わせるも相手GK正面に遭う。一方、サッスオーロも前線から積極的にプレッシャーをかけ続けるもユベントスはワンタッチで素早くボールを散らす。
すると前半16分、左サイドのFWマリオ・マンジュキッチ(31)のパスを受けたFWパウロ・ディバラ(23)はバイタルエリアにスペースがあると見るや、得意の左脚でダイレクトに振り抜く。この”10番”が放ったシュートはきれいな弧を描き、相手GKに反応する時間さえ与えずゴール右隅のサイドネットを揺らした。
幸先よく先制ゴールを奪ったユベントスは、その後も早いテンポでボールを回し、ピッチの幅を広く使った攻撃でサッスオーロを自陣に押し込む。
しかし、27分に一瞬の隙をつかれる。FWディエゴ・ファルチネッリ(26)がスルーパスに合わせてユベントスのCB間に抜け出したが、GKジャンルイジ・ブッフォン(39)が一気に間合いを詰めて事なきを得る。
30分前後から徐々にサッスオーロもボールを持てる時間帯を増やし、ユベントス守備陣が慌てる場面が見られるようになるが、一方でディバラを起点とした鋭いカウンターを虎視眈々と狙う。相手CKから素早いカウンターで一気に決定機を演出する場面があったものの、追加点を奪えず1点リードで後半へ折り返す。
その後半開始早々の48分、再び”10番”が魅せる。右サイドのフアン・クアドラード(28)のグラウンダークロスを受けたディバラは相手DF3人に囲まれるもわずかなコースを見抜き、トーキックでゴール右隅を揺らした。
しかし直後の50分にサッスオーロも反撃の狼煙をあげる。左サイドから抜け出したDFクロード・ アジャポン(19)が放ったシュートを一度はブッフォンが弾いたものの、FWマッテオ・ポリターノ(23)がボックス内のこぼれ球を押し込み、1点差に迫る。
後半開始から15分間で目まぐるしく試合展開が変わる中、ユベントスは60分にディバラがファールを受け、絶好の位置でFKを得る。すると最初からコースを読み切っていたのか、ディバラが左脚で「いとも」簡単に直接叩き込み、再びリードを2点に広げた。
この”10番”のトリプレッタで意気消沈すると思いきや、諦めずに食らいつくサッスオーロ。それを見たアッレグリ監督はこの展開を落ち着かせるべく、71分に右サイドバックの位置にDFアンドレア・バルザーリを投入。76分にはイグアインを下げてFWドウグラス・コスタ(27)をピッチへ送り出す。そして83分にはディバラがお役御免でピッチを後にする。
最後まで両チームともペースを落とさずゴール前に迫り続けたが、そのまま3-1で試合終了。
ディバラは今季早くも第2節ジェノア戦に続く2度目のトリプレッタを達成。ただ、対照的にイグアインはこの試合でも見せ場を作れなかった点が少々気がかりだ。
著者/Juventus Journal 編集部 津田 翔汰
コメント
アッレグリが他の組み合わせを試さないのもいかがなものかと…
ディバラ凄いな~。CLでも同じ活躍を期待してます。他の方も言っていますがディバラに依存しすぎ。イグアイン大丈夫か?
ディバラのトリプレッタは素晴らしい。しかし、彼以外の選手が得点を取る形が無いとダメ。
個人の力だけで勝てるほどセリエAや欧州カップ戦は甘く無い。
絶好調なのは結構なんだけど、あまりにディバラ依存すぎるのが気がかり。他から得点の匂いがしない。
特にイグアインが代表呼ばれなかったのにも関わらず全く活躍できてないのが心配・・・。
トリプレッタおめでとう御座います。
2点目お見事でした。
イグアインが調子を取り戻すまでCLではディバラ1TOPでコスタかベルナルデスキ、ベンタンクールを入れるのもありかな。