コラム:ユベントスの一時代の終焉
2022/12/31
The Peninsula Qatar
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
ビアンコネーリにとって、ひとつの時代が終わった。
イタリアで初となるクラブ所有の「ユベントス・スタジアム」の建設。
スクデット9連覇。5回のコッパ・イタリア制覇。5回のスーペルコッパ・イタリアーナ制覇。
クラブに黄金期もたらしたアンドレア・アニェッリ氏は2022年11月、クラブの会長職を辞任した。
「私にとって決して簡単なものではなかった」とし「ユベントスは何よりも、誰よりも優先される」。
株主総会でそう述べた最後に「FINO ALLA FINE」と口にし、会見の一端を終えている。
“前”会長が公の場で、ビアンコネーリの大事にする「言葉」を何回発したかを筆者は正確には数えてはいない。
しかし、アニェッリ前会長自身、とても大事にしていた言葉だったのだけは理解している。
アニェッリ家に生まれた人間にとって、物覚えがつく頃にはユベントスが存在する。