【JJパジェッレ】セリエA第21節 ローマ対ユベントス
著者:J-JOURNAL 編集部 オキナウェーゼ・宮城
ユベントス、劇的逆転でローマを粉砕! CL出場権奪取に向け上位陣を追走
セリエA第21節が現地時間9日に行われ、ユベントスは敵地スタディオ・オリンピコでローマと対戦。
ビアンコネーリが2点のビハインドをひっくり返し、点を取り合う白熱したゲームを逆転で制した。
まず、先にチャンスをゴールに結びつけたのはローマだった。11分に左CKからタミー・エイブラハムが頭で決めて1-0。ユベントスは早々にビハインドを負う。
しかし、18分にすぐさま反撃。左サイドのフェデリコ・キエーザが、ペナルティエリア手前中央でフリーとなったパウロ・ディバラへパス。
ボールを受けたディバラは巧みなステップから左足を振り抜き、放たれたボールはゴールの左隅を射抜いた。
同点となり一進一退の攻防が続く中、ユベントスにアクシデントが発生。キエーザがクリス・スモーリングとの接触で左足を負傷し、交代を余儀なくされる。
すると、後半に入りビアンコネーリはバランスを崩して立て続けに失点。48分にはヘンリク・ムヒタリアンにミドルシュートを決められ、53分にはロレンツォ・ペッレグリーニに直接FKを沈められた。
後半に2点のビハインドを負い敗戦の色が濃厚となったユベントス。しかし、70分から怒涛の逆転劇が始まる。
70分、モイーズ・キーンとの交代でピッチに入ったアルバロ・モラタが右サイドからクロス。それをマヌエル・ロカテッリが頭で決めて1点を返す。
さらに77分には、またしてもモラタがゴール前でチャンスを得ると、その流れから、こぼれ球をボックス内でデヤン・クルゼフスキが押し込み同点に。
そして最後は、後方からインナーラップを仕掛けた左SBのマッティア・デ・シリオがボックス内に侵入。ウェストン・マッケニーのパスを受け、右足で決めて逆転に成功した。
その後はマタイス・デ・リフトが2枚目の警告を受けて退場するハプニングもあったが、GKヴォイチェフ・シュチェスニーのPKストップもあり、ユベントスがリードを死守。
4-3と打ち合いを制し、勝ち点3をものにした。
【試合結果】
ローマ 3-4 ユベントス
【得点者】
11’ エイブラハム
18’ ディバラ
48’ ムヒタリアン
53’ ペッレグリーニ
70’ ロカテッリ
77’ クルゼフスキ
81’ デ・シリオ
ここからは、J-JOURNAL独自の視点によるパジェッレ(採点&寸評)を公開。ティフォージの皆さんは、この試合をどう見ましたか?
※平均点は【6】、満点は【10】。基本的には15分以上のプレーで採点
ユベントス 【7】
オリンピコの後押しを受けたローマの圧力に苦しんだものの、ディバラとキエーザを中心とした攻撃で対抗。しかし、キエーザの負傷によりチームは停滞し、立て続けに失点を喫して1-3と敗戦ムードが漂った。それでもモラタの投入で息を吹き返し、3点を奪って逆転に成功。勝利への執念で、「ユベントスのDNA」を体現している。この逆転劇は、諦めない姿勢から生まれた結果だ。
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