【サイン入りユニ当たる!】今夏のメルカート総評。今冬、日本人獲得なるか!?
J-JOURNALのユベンティーノ歴34年を誇る山口 努、イタリア在住経験もあり、クラブの育成事情にも精通するJJイタリア局のNorihito Miyagi(以下、宮城)、カルチョに関する幅広い知識を持つ編集部の津田 翔汰、そして進行役を務める座間 遼祐の4名でユベントスの「今夏の補強」や「日本人選手加入の可能性」などについて、対談形式で議論を行いました。
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今夏のメルカートを評価
座間「今夏のメルカートについて、個人的に補強は上手くいったと思う反面、選手の売却に関しては苦労した印象があります。皆さんは今季の補強についてどう思いますか?」
津田「最終ラインではデ・リフトを筆頭にデミラル、ジェノアで武者修行中のロメロといった若手有望株を確保できていて、フロントの巧さが際立っていたと思います。しかしSBの層の薄さは少し気になりましたね」
座間「CLで活躍したカンセロとスピナッツォーラを放出して、代わりに獲得したのが28歳でCL経験がイマイチなダニーロでしたね…」
山口「SB陣に関しては首脳陣の選択を尊重したいかな。心身のバランスとかは外部の人間には絶対分からないから」
宮城「SBについては山口さんと同意見です。カンセロが出ていく予兆はあったので、そこを埋めるためにダニーロ獲得は致し方ないかと」
座間「クアドラードのSBへのコンバートはアッレグリも何度かやっていましたし、サッリの構想にも含まれていたのかもしれませんね」
宮城「最終ラインに関してはデ・リフトを獲得できたのも大きい! ここ数年、キエッリーニが終盤に怪我がちでしたし…。実際に今季はシーズン序盤で大怪我しちゃったのは残念ですが、デ・リフトが控えていたのは不幸中の幸いです」
山口「デ・リフトはモノが違うよね。『彼はまだ20歳』って皆言うけど本当にその通りだと思う。ミスしない選手はいないわけだから、現状を乗り越えた彼が見たい」
津田「冨安もそうですが、CBが二十歳そこそこで一国の代表のレギュラーを任せられるケースってなかなかないですよね。
デ・リフトに関しては17歳から代表に…『凄まじい』の一言。おまけにイタリア紙『La Gazzetta dello Sport』の『期待の若手60人』にもランクインしていますし、今後が楽しみな選手です」
座間「デ・リフトはアヤックスでキャプテンも務めていましたし、冨安は渡伊してからディフェンスリーダーとして開花しつつある。逸材であることは間違いないと思いますね」
山口「でも個人的に一番の補強はサッリだと思う。長期政権のあとは軒並みコケるのは珍しくない。それにも関わらずチームをバージョンアップさせているのは“異常”だよ」
宮城「中盤の補強がアッレグリ希望のラムジーやラビオである中で、上手くチームをまとめ上げましたね」
座間「『自分がチームに合わせるのではなく、チームを自分のやり方に合わせる』という印象がある監督でしたが、今のところかなり柔軟に振る舞えていると思います」
津田「僕もそんな印象です。これまで指揮してきたクラブとは選手層を見ても選択肢の数が違うので、一概に比較できるものでも無いと思ってはいますが…」