引退試合を前にキャリアをふり返る

ミランとユベントスのレジェンドであるアンドレア・ピルロ氏は、日本時間22日未明にサンシーロで開催される引退試合を前に、これまでのキャリアをふり返った。17日、イタリア主要紙ほか『Football Italia』などのイタリアメディアが伝えている。

イタリア史上屈指の天才司令塔は「パスを通せなかったり、シュートが枠を捉えられなかったとき、スタンドのファンは『ピルロは年老いた』『ピルロはもう終わった』『もうピルロでは無理だ』と囁くだろう」

「私はそれらに耐えることができなかった」と、これまで話したことのない引退理由を吐露している。

現役時代、DFラインの前に威風堂々と立ちつづけたピルロ氏は、司令塔として幾つものタイトルを獲得。そのキャリアの中で影響を受けた監督について次のように話す。

「理想的な監督？ 私はスペシャルな監督と出会うことができた。レジスタとして私の役割を変えた（カルロ）マッツォーネと（カルロ）アンチェロッティがいる」とブレシア時代の恩師とミラン時代の恩師の名前を挙げた。

「だが（アントニオ）コンテは別格だった。すべてを凌駕するものがあった。私は2011年にミランを去った。適切なタイミングで彼に出会える幸運に恵まれたんだ。彼は私に多くのものを与えてくれた」とユベントスで出会った恩師に、変わらない感謝を口にしている。