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去りゆく功労者

現在のユベントスを築いた屈指の功労者が、ついにトリノを離れる決心を固めたようだ。5日、イギリスメディア『Sky Sports』が伝えている。

スクデット6連覇、コッパ・イタリア3連覇、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）準優勝2回。そのすべてに貢献したSBステファン・リヒトシュタイナーが、今シーズン限りでユベントスを離れる旨のコメントを残した。

スイス代表DFは「リーグ優勝にはまだ勝ち点3点が必要だ。水曜日にはミランとのコッパ・イタリア決勝戦がある。私たちにとっても厳しい試合となる」

「我々は（決勝に向け）全力で取り組んでいる。それからセリエAについて考えるだろう」と、これまでと変わらない姿勢を示した。

常勝軍団の一員として、つねにユベンティーニを喜ばせてきたリヒトシュタイナーは「ファン？ 彼らも我々の勝利を期待している」と常に、ティフォージを意識していることを伝えた。

「スクデット7連覇？ 獲得できたときに話そう」と慎重な姿勢を示す。「未来？ 私はヨーロッパ最大級で最高のクラブでプレーしている」

「だが、私はユーベとイタリアを離れるつもりだ。私の心は、ユベントスの未来とは遠く離れている」と退団を示唆するコメントを残した。

今シーズン限りでの退団が既定路線とされていたリヒトシュタイナーだが、本人からのコメントはこれまでなかった。

このコメントによりユベンティーニにとって、見慣れた、右サイドを駆け上がる雄姿を目に焼き付けられる時間は、残りわずかとなりそうだ。