アッレグリを擁護する巨匠リッピ「CLに勝利の保証などない」
ユーべの結果を自身の過去と重ねる巨匠
ユベントスはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16 1stレグでトッテナムとホームで引き分けている。元ユベントスの指揮官であるリッピ氏が、この結果について言及した。イタリア紙『Tuttosport』が15日に伝えている。
ホームでの2失点に多くのメディアがアッレグリを批判したが、同指揮官は「落胆すべきではない」と一蹴している。これについてリッピはアッレグリをフォローしている。
「マックスは正しい。彼は外からのバッシングを上手くかわして賢明だった。CLにおいて勝利の保証など一切ない。2-2の結果を残したトッテナムは素晴らしいチームだ。しかし、戦いはまだは終わっていないし、(次節の)ウェンブリーでのミスは許されない」
「ユベントスはウェンブリーでいくつかの戦い方ができる。再び2-2の同点に持ち込み、延長を戦うことも選択肢のひとつだ」
リッピは自身がユベントスを指揮していた時代を思い起こした。
「2003年の準々決勝、我々はトリノでバルセロナと1-1で引き分けた。次のラウンドを目指し、カンプノウに向かった。ネドベドとシャビは周りよりも明らかにレベルが高かったよ。そしてダービッツが(79分に2枚目のカードで)退場してからは10人での戦いを強いられた」
結果、敵地でも1-1で後半を終え、延長の末バルセロナを下した。
「本当に長い戦いだった。(アレッサンドロ・)ビリンデッリがクロスをあげ、(マルセロ・)サラジェタがゴールを決めた。我々がCLでスペインのクラブを敗退に追いやった」
ユベントスはこの後の準決勝でレアル・マドリードを破り、スペインの2大クラブをCLから完全に追い出した。そして決勝でミランと同国対決を果たしている。
リッピは自身が指揮していた当時と重ね、「落胆するにはまだ早い」ということを伝えたかったのだろう。