【JJパジェッレ】セリエA第37節 ユベントス対インテル
著者:J-JOURNAL 編集部 オキナウェーゼ・宮城
クアドラードが躍動! ユベントスを勝利に導く
セリエAの第37節が現地時間15日に行われ、ユベントスはホームに王者インテルを迎えた。
来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権のためにも絶対に負けられないビアンコネーリ。
それでもすでに優勝を決めているネラッズーリが一歩も引かなかったことで、今節の「デルビー・ディターリア」は白熱の試合展開となった。
先にスコアを動かしたのはユベントス。23分に訪れたCKのチャンスで、エリア内にポジショニングしていたジョルジョ・キエッリーニがマッテオ・ダルミアンに倒されてPKを獲得。
キッカーを務めたクリスティアーノ・ロナウドのシュートは一度GKサミール・ハンダノヴィッチに弾かれるも、こぼれ球を自ら押し込んで先制点を奪った。
しかし、34分にはマタイス・デ・リフトが自陣エリア内でラウターロ・マルティネスを倒してインテルにPKを献上。それをロメル・ルカクに決められて試合は振り出しに戻った。
それでも攻める姿勢を崩さないユベントスは、前半アディショナルタイム、フアン・クアドラードが豪快なミドルシュートをインテルゴールに突き刺し再びに成功。2-1で試合を折り返す。
ところが、後半に入り一つの判定が試合の流れを大きく変える。55分に中盤でルカクと対峙したロドリゴ・ベンタンクールがこの試合で2度目の警告を受けて退場。
ユベントスが10人になったことで試合の流れはインテルに傾いた。そして迎えた84分、再三、幅を使って攻撃を展開していた今季の王者にゴールが生まれる。
ニコロ・バレッラの左サイドからのクロスに対し、エリア内でルカクと交錯したキエッリーニがオウンゴール。一度はルカクのファウルとされたが、VARの介入によりインテルの得点となった。
2度追いつかれるも勝利を諦めないユベントスは88分、この試合で好調ぶりを発揮していたクアドラードが敵陣で勝負を仕掛ける。
このコロンビアーノが右サイドからエリア内に侵入すると、イヴァン・ペリシッチのファウルを誘いPKをゲット。これを自らが決めて土壇場で3-2と勝ち越した。
ユベントスは、この勝利により逆転でのCL出場権獲得に望みをつなぐと共に、対インテル戦では前半戦(0-2で敗戦)のリベンジを果たしている。
【試合結果】
ユベントス 3-2 インテル
【得点者】
24’ C・ロナウド
35’ ルカク(PK)
48’ クアドラード
83’ キエッリーニ(OG)
88’ クアドラード(PK)
ここからは、J-JOURNAL独自の視点によるパジェッレ(採点&寸評)を公開。ティフォージの皆さんは、この試合をどう見ましたか?
※平均点【6】、基本的には15分以上のプレーで採点
ユベントス 【6.5】
スクデットの行方が決まっていたとはいえ、「デルビー」らしい意地のぶつかり合いとなった。特にキエッリーニ対ルカク、デ・リフト対ラウターロは必見。とはいえ、この試合で最も注目を集めたのは選手たちではない。主審とVARだ。3つのゴールにVARの介入があり、ベンタンクールを退場にした審判の判定も不可解なものだった。それでも勝利は非常にポジティブな結果だ。
次ページ【出場選手・監督の採点&寸評】