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「パンデミック後の活動の再開を目指していた3月と4月はとても大変な月日を過ごしましたが、そのおかげで、ほとんどの国内リーグ、ヨーロッパリーグ、チャンピオンズリーグを終えることができました」

「もちろん、コンペテイションを進めて行く上でそこに大きな経済的利益が生じることを私は否定しません。経済的な利益が生じなければ、このフットボールシステムを持続することは不可能です」

「ここには、より正確に予測したデータがあります。それによると、この状況がフットボール界へ及ぼす影響は、今から1年後の2021年の秋になってようやくはっきり現れるようです」

「今から12月までに観客の20％、1月から6月までに観客の50％、そして来シーズンから100％の観客の動員が見込めると想定した場合、スタジアムの収益は約30億ユーロ、商業的収益は約12億から15億ユーロ、テレビ放映権では最大で10億ユーロ損失する結果が想定されています」

「よって、最低でもフットボール界全体で52億ユーロから63億ユーロの損失が予想され、これが移籍市場にも大きな影響を及ぼしました。我々は、今夏の移籍市場で、その影響がどのようなものであったかを目の当たりにした」

「あまり変動が無かったイングランドを除いて、あらゆる国のリーグに、移籍市場で大きな影響が出ました。例えばイタリアでは、昨夏に動いた12億ユーロの移籍金が7億5千万ユーロにまで減少し、スペインでは昨夏の13億ユーロから4億ユーロにまで激減しています」