【JJパジェッレ】セリエA第8節 ユベントス対ボローニャ
ケディラ(62分までプレー) 【6.5】
何度かゴール前で得点のチャンスを得たが、ネットを揺らすことができなかったのは悔やまれる。この日は攻撃面で際立った活躍は見られなかったものの、戦術眼を持ったバランサーとして守備での献身性が光った。
ラビオ(73分までプレー) 【6.5】
今季3試合目のスタメン出場で存在感を見せた。戦術理解、チームメイトとの連携向上含め、試合勘が戻りつつある。守備ではマテュイディの不在を感じさせる対応もあったが、それ以上に足元の技術が高く、連続した動きで攻撃に推進力を与えるなど好印象を残した。
ベルナルデスキ 【6】
サッリ監督が評価する「運動量」を武器に攻守において貢献。カウンターの際にスペースに走りこんでボールを収め、前線へ運ぶ力強さは秀逸。“伊達男”にそぐわない泥臭さはこの試合の勝利に一躍買っている。足りないのは得点だけだった。
イグアイン(82分までプレー) 【6.5】
FWとして自分が生きるポジションに顔を出し、ゴールを虎視眈々と狙った。その、ゴールこそ生まれなかったものの、ボールを引き出す動きで攻撃に深さを与え、チームを助けている。ちなみにこの日のシュート数はCR7と同じ、チーム最多の8本。無得点という結果は相手GKスコルプスキのセービングを褒めたい。
C・ロナウド 【7.5】
プロキャリアにおける700ゴール達成の勢いそのままに、701ゴール目となる鮮やかな先制弾をマーク。敵陣で相手からボールを奪うと、DFとの一対一をシザースと瞬発力で制し、ニアサイドを撃ち抜く「職人芸」を披露している。得点以外でもボローニャのDF陣を翻弄するプレーでスタジアムを沸かせた。702点目は、惜しくもGKとクロスバーに阻まれている。
ベンタンクール(62分から出場)【6】
運動量の落ちたケディラに代わって出場。フレッシュさを生かし、中盤でピアニッチとポジションを入れ替えながらボール回しに絡んだ。守備でもアンティーチポ(縦パスを相手の前でカットするプレー)を狙い、相手から反撃の機会を奪った。
マテュイディ(73分から出場) 【6】
ラビオとの交代で出場し、献身的な動きで左サイドを活性化。短時間ながら上下動を繰り返し、ボローニャの攻撃を抑えた。
ディバラ(82分から出場) 【採点不可】
残りわずかな時間で投入され、中盤から前線まで様々な場所でボールを引き出した。出場後、この試合で一番のピンチを迎えてしまったのは残念だったが…。
サッリ監督 【7】
マテュイディではなく、ラビオを先発させたのが功を奏し、攻撃に厚みが生まれた。またC・ロナウドとイグアインのコンビネーションも良く、クアドラードも含め、中盤と前線の選手が絡む鮮やかなパスワークが見られた。相手が格下だとはいえ、UEFAチャンピオンズリーグを前に新たなパターンを試すことに成功している。
著者:J-JOURNAL 編集部 オキナウェーゼ・宮城