コラム:ユベントスの「伝説」も目を疑う成長をみせたジョカトーレ
2021/10/05
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
ビアンコネーリの「生ける伝説」となっていたGKジャンルイジ・ブッフォンは、2017/18シーズンを最後に、現役を退く考えがあったようだ。
当時40歳を迎えた守護神は、パリ・サンジェルマン(PSG)のジョカトーレになっていた2019年の1月、とある選手との対戦で引退を考えたことを明かしている。
ジジ(ブッフォンの愛称)は「フェデリコ(・キエーザ)との対戦には戸惑ったよ。元チームメートの、それも息子と対戦するのは初めてのことだったからね」
「正直、『引退するときが来た』と思ったよ」と口にしている。
PSG時代にはリリアン・テュラム氏の息子ケフランとも対戦。このことからも、このレジェンドのキャリアの長さを如実に示すものになるはずだ。
ブッフォンがつねにトップ・オブ・トップでプレーをしつづけてきたことは、誰もが認めるところだろう。
歳を重ねてもプレーの精度が大きく落ちなかったことで、「辞めるタイミング」を失っていたのでは、とつい考えてしまうティフォージも少数派ではないはずだ。
Tuttosportひょっとしたらだが、ブッフォンは引退の大義名分を探しており、“戦友”の息子たちとの対戦は、その理由として現実的でありロマンティックだったのかもしれない。
そして、ジジとキエーザ一家の話にはつづきがある。