コラム:アッレグリ監督が求めるユベントスとは
2021/08/13
著者:J-JOURNAL 編集部 山口 努
現地時間8日、ジョアン・ガンペール杯がエスタディオ・ヨハン・クライフで開催され、アウェイに乗り込んだビアンコネーリがホームのバルセロナに0-3の敗戦を喫した。
「テストマッチ」と捉えられた一戦。スコアだけみれば完敗だが、ユベントスはそこまでチームとして悪かった印象は受けない。
試合の6日前に合流したメンバーがいるユベントスに対し、現地時間15日にはラ・リーガ開幕を控えるバルセロナ。
開幕1週間を控えたチームの“仕上がり”と、“慣らし運転”と“戦力のテスト”をしているチームを同等に考えるべきではないだろう。
加えて就任2年目のロナルド・クーマン監督に対し、今夏に“再登板”したマッシミリアーノ・アッレグリ監督では比較にもならないはずだ。
その環境下でもビアンコネーリの選手たちは、ある種の期待をもたせてくれる試合を披露してくれた。
もちろん、欧州選手権を戦い、その後のバカンス明けでコンディション不良を感じさせるプレーもいくつかあった。
だが、EURO2020やコパ・アメリカに参加していない選手たちの稚拙(ちせつ)なミスは、どうにも悪い印象を残したはずだ。
この辺りの“交通整理”をアッレグリ監督がいかにこなすか。その手腕が早速試されることとなるだろう。
当のアッレグリ監督は試合をふり返り「前半戦は良かった」と記者会見で述べている。
早速、このイタリア人指揮官の“らしさ”を感じさせた。