La Repubblica

フェラーリの最高顧問に就任か

ビアンコネーリ再建に多大な貢献を果たしたアンドレア・アニェッリ会長だが、その進退は自身の“改革”によって窮地に立たされているのは周知のとおりだろう。

レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長とともに、欧州スーパーリーグ（ESL）構想の首謀者のひとりとして、糾弾されている。

それまで親友関係にあったUEFA（欧州フットボール連盟）アレクサンデル・チェフェリン会長とは絶縁状態にある。

イギリスメディア『Sky Sport Italia』など多数メディアは29日、ユベントスの本部が置かれるコンティナッサにジョン・エルカーン会長が訪問したことを報じた。

ユベントスの筆頭株主「Exor」の会長を務め、アニェッリ会長の従兄弟にあたるエルカーン会長は、これまで年に数回コンティナッサに訪れるようだ。

今回の訪問は、“穏やかな”来訪ではなく、アニェッリ会長の進退。そして来シーズン以降のビアンコネーリについて話し合いが行われた見方が強まっている。

『Sky Sport Italia』などは「エルカーンは、アニェッリ家の御曹司に新たな役職を用意するつもりでいる」

「Exor会長はユベントス会長に『F1』フェラーリチームを任せるだろう。その際、アニェッリはビアンコネーリ会長職から離れる可能性が高い」と主張する。

今シーズンの結果次第では、「大改革」が予想されてきたイタリアの盟主だが、その改革はすでに始まっているのかもしれない。