チャンピオンズ・リーグ決勝、試合後の選手達の言葉
前を向く選手達
6月7日に行われたCL決勝のバルセロナ戦で、ユベントスは1-3で敗れた。しかし、特に国内のメディアは敗れたユベントスを批判することなく、今シーズン世界最高のクラブと言われているバルセロナ相手に、最後まで白熱した試合を観せたイタリア王者を称賛している。
ユーべは12年振りのCL決勝であったが、この舞台に戻ってくるまでに数々の困難があった。セリエBへ降格していたことを考えると、どのビッグクラブよりも遠い道のりであったに違いない。夢の舞台でスペイン王者と懸命に戦う姿を観て、ユベンティーノだけでなく、少なくとも欧州のクラブのサポーターも感銘を受けたことだろう。
そして、ユベントスの選手たちは既に顔を上げ、前に進み始めている。
FWアルバロ・モラタ
「栄光を掴むチャンスがあった。しかし、それを逃してしまったんだ。これからより多くのトロフィーを獲得するために、我々は前を向かなくてはならない。チームのクオリティを上げるために、もっと努力するよ。今夜はここに集まってくれた全てのサポーターに感謝の言葉を送りたい。」
MFポール・ポグバ
「我々はベストを尽くした。それでもバルセロナの方が上だったんだ。彼らを祝福するよ。同点になったときはチャンスが訪れたと思った。2点目を奪われても諦めなかったけど、最後にゴールを決めたのは彼らだった。去就?試合のことしか頭には無かった。将来のことは考えていない。」
DFアンドレア・バルザーリ
「バルセロナのクオリティが高いことは知っていたよ。私達は全力で戦ったんだ。決勝での敗戦を受け入れることは簡単じゃないけど、彼らは勝利に値すると思う。でも、我々は顔を上げて去るよ。もちろん、これで終わったわけじゃない。再びこの舞台に戻ってくるために、成長し挑戦し続ける。」
FWフェルナンド・ジョレンテ
「本当に落胆してるよ。我々は良いパフォーマンスだったけど、十分では無かった。自分達のプレーができず、失点してしまったんだ。でも、これを糧に成長するよ。今夜は残念だったけど、我々は良いシーズンを過ごすことができたんだ。これだけの成果を残すことは簡単じゃないよ。そして、私はこの素晴らしいチームの選手であることを誇りに思う。」
MFアンドレア・ピルロ
「試合後の涙?あれは敗戦に対する涙だよ。誰だってCL決勝で負ければ、落胆するのは当然のことだろう。再びこのステージで戦えるかは分からないからね。」
MFクラウディオ・マルキージオ
「終始プレスを続けることは簡単では無く、前半はとても難しい試合だと感じた。しかし、私達は一度同点に追いつき、試合をコントロールすることができた。そのままリードすることができていたら、結果は変わっていたかもしれない。今夜はピルロやシャビ、イニエスタのようなレジェンド達と同じピッチで戦えたことは私にとって名誉なことだ。残念ながらトロフィーを持ち帰ることはできなかったが、それでも素晴らしいシーズンを過ごすことができた。まだ、旅の途中なんだ。前を向くよ。」
GKジャンルイジ・ブッフォン
「素晴らしい瞬間があれば、失望の瞬間もある。それがスポーツというものだ。我々は負けてしまったが、それでも今シーズンは素晴らしいシーズンで、サポーターと共に多くの勝利を掴みとることができた。今夜は勝利するつもりだったが、負けてしまったことは現実だ。受け入れなければならない。」
マッシミリアーノ・アッレグリ監督
「我々は技術的にも戦術的にもベストを尽くした。試合が我々のペースになったとき、ゴールを目指し、できること全てをやった。今夜の失敗は我々の成長に繋がるものだと信じているよ。そして、今夜素晴らしいプレーをした選手達をもう一度褒めたい。欧州ベスト8の常連になれるよう、ここから再スタートだ。」
ジュゼッペ・マロッタGM
「まず、最初にここまでの快挙を成し遂げたアッレグリを称賛したい。今夜のステージは本来目標としていたものよりも上の位置にあったんだ。これで今シーズンは終わりだから、来季のことを考える必要がある。例えば、ポグバのようなクオリティの高い選手達と再スタートしたいね。」
欧州最高の舞台で敗れてしまったものの、ここまで夢を見させてくれたユベントスの全ての選手とスタッフに感謝したい。
コメント
古いユヴェンティーノならご存知の《ヘイゼルの悲劇》から30年になる今年、ファイナルの舞台に彼等が戻ってきた事は感慨深いものがあった。
彼等に勝利の栄光をと祈っていたが、またしても悲しい結果に言葉が無い。
しかし、いつまでも下を向いてる訳にはいかない。全国のユヴェンティーノの皆さん、来シーズンも勝利を信じて応援を続けようではないか。