コラム:今季のユベントスが抱える不安とインテルの驚異…サッリ監督にかかる重圧
2020/02/08
著者:J-JOURNAL 編集部 Nori Miyagi
セリエA第22節終了時点で2位インテルに勝ち点3の差をつけ、カンピオナートで首位を走るビアンコネーリ。
順位に目を向ければいかにも順風満帆な雰囲気にも見えるが、現在のポジションに確固たるものはない。
アントニオ・コンテ監督に率いられ着実に力を付けているネラッズーリ(インテルの愛称)が、その座を虎視淡々と狙っている。
今季、カンピオナートで9連覇を狙うイタリア王者は、第22節のフィオレンティーナ戦を3-0のクリーンシートで終え不安視されている守備面で一定の成果を上げた。
しかしながら、マウリツィオ・サッリ監督が模索している戦術的なバランスを考えると、問題の本質部分が解決されたとは言い難い。
ヴィオラ(フィオレンティーナの愛称)との一戦でも、ユベントスがカウンターから危機的状況を迎えたシーンは少なくなかった。
何より今季の失点数を踏まえると、スクデット争いに大きな不安材料を抱えているのは否めない。
現在、22試合を消化した時点でユベントスの失点数は21。カンピオナートで連覇を達成してきた過去8シーズンと比較すると今季が最も多い数字だ。
もちろんサッリ監督の初年度であり、チームのシステムが大きく変化したことも安定感を欠く一つの理由だろう。